技術コラム
Technology Column

第2回 油圧装置(油圧システム)について

油圧装置(油圧システム)とは?

油圧装置とは、エンジンやモーターなどから発生する機械エネルギーや人力のエネルギーを流体エネルギーに変換する仕組みです。密閉した容器に入った油に圧力をかけ、力を発揮させたい箇所の面積を広くすると、もともとのエンジンやモーター、人力などから掛けられた力よりも大きな力を生み出すことができます。つまり、小さい力を大きな力に変換して、様々な仕事をさせる仕組みが油圧装置です。

油圧ショベルなどの建設機械やフォークリフトなどの産業車両、トラクタなどの農業機械、ダンプトラックなどの特殊車両の駆動源、また製鉄機械や工作機械、射出成型機などの一般産業機械の駆動源など、社会のいろいろな現場で欠かせない物となっています。

油圧装置の仕組み

  1. エンジンやモーターが動力(機械エネルギー)を発生させる
  2. 発生した動力により油圧ポンプから油が吐き出され、流体エネルギーを発生させる
  3. 圧力がかかった油は油圧バルブで圧力・流量・方向をコントロールされ、油圧アクチュエータに流体エネルギーを伝える
  4. 油圧アクチュエータが流体エネルギーを機械エネルギー(動力)に変換し、油圧シリンダーや油圧モーターなどを動かす

※図を横スクロールしてご覧ください。

油圧装置動作イメージ図
油圧装置のしくみ

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