油圧は、「密閉容器中の流体の一点に受けた圧力は、そのままの強さで流体全体に等しく伝わる」という「パスカルの原理」を応用した技術です。閉ざされた空間に油を閉じ込めて、その圧力を離れた場所へ伝えてその力をコントロールし、小さい力を大きい力に変換することで、工作機械や車輛の駆動部分を始めとした多くの機器に使用される、欠かすことができない存在です。
油圧を使った身近なものとしては、トラックや重機などのパワーステアリング装置やブレーキシステムなどがあります。また、油圧ショベルやブルドーザーなどの建設機械、トラクターやコンバインのような農業機械、荷役作業に使うフォークリフトなど、さまざまな場面で油圧が使われています。
パスカルの原理とは、「密閉容器中の流体の一点に受けた圧力は、そのままの強さで流体全体に等しく伝わる」という、ブレーズ・パスカルが発見した流体静力学における基本原理です。静止している流体に加わる圧力はどこでも等しくなり、その時にかかる圧力は物体に対して常に垂直です。
例えば、自動車のタイヤの空気圧はどこを測定ポイントとしても同じで、240kPa(2.4kgf/cm2)の圧力がタイヤにかかっている場合、タイヤのすべての壁面に1cm2あたり2.4kgfの力がかかることになります。
かつては、油圧ではなく水を利用した水圧がルーツでした。しかし、水は金属でできた機械を錆させてしまったり、温度変化で凍ったり沸騰したり、と扱いづらく、油を使う方がメリットがあります。その油にもメリットとデメリットがあります。
日東造機では、様々な場面に対応した小型で高性能な最高圧70MPaの油圧ポンプ・機器を作っています。
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